

■合格体験記
□2012年 合格体験記
□2011年 合格体験記
□2010年 合格体験記
□2009年 合格体験記
・レジュメの活用例(T.Yさん)
□2008年 合格体験記
□2007年 合格体験記
□2006年 合格体験記
□2005年 合格体験記
■受講感想
□基礎・短答
□論文
合格体験記
凝縮塾の講座を受講して合格された方々、および西原講師に直接指導を受けて合格された方々に合格体験記を書いていただきました。
受験歴:6年、短答3回、論文2回、口述2回
年齢:33歳
職業:会社員
所在:福岡県
合格年次:平成23年最終合格
凝縮塾の受講講座:2008年 凝縮論文対策講座(スタンダードコース)
1.はじめに
私の受験勉強は決して恵まれた環境ではなかったと思います。頑として意思を貫き通せば、もっと良い環境を作り出せたかもしれませんが、なかなか難しく、短期合格とはいきませんでした。勉強期間が長期化すればするほど、人生の大きなうねりの中で勉強しなければならないことも多いと思います。私の場合、自業自得の誹りも免れ得ませんが、そのような、うねりの中での試行錯誤しながらの勉強でした。
拙い経験ですが、それぞれの激動の中を頑張っていらっしゃる、または、これから頑張ろうとしていらっしゃる方々への一助になればとの思いから、本合格体験記を書かせて頂きます。そして、勝手ではありますが、最後まで応援してくれ合格の結果を喜んでくれた亡き義母への感謝の意も込めさせて頂きたいと思います。
2.凝縮塾との出会い
私の弁理士試験は、6年前の特許事務所への転職から始まりました。それから6年間というもの、働きながらの受験生のご多分に漏れず、試験勉強に専念できた期間はほとんどなく、忙しい中時間を見つけては、細切れに勉強するということを繰り返していました。
特に私の場合、二人の子供の出産、義母の介護のための地方への転居、特許事務所への採用を含めて2回の転職がありました。人生の大きな転機を繰り返す中での勉強は決して楽なものではありませんでした。特に、義母の介護のための転居後は、休みは子供たちの面倒か義母の介護が中心で、勉強時間を作るのが本当に難しい状況でした。
そのような環境下、なんとか効率的に勉強できないものかと試行錯誤している中で出会ったのが凝縮論文対策講座のキーワード凝縮レジュメでした。このレジュメのおかげで論文試験に合格することができたといっても過言ではないと思います。論文合格後の忙しさと免除に対する甘えから、準備不足によりその年の口述試験には合格できませんでしたが、今年の口述試験でもこのレジュメで得た内容はその土台になりました。
一方、口述試験前から体調が悪化していた義母は、口述試験後に倒れて入院し、口述試験の結果が出てまもなく他界しました。最後の最後で試験結果を伝えることができ、喜んでもらえたのは幸いでした。もっとはやくからレジュメを活用して、「あと1年早く受かっていれば」と後悔してしまうのも事実ですが、亡き義母のためにも、気を取り直して、早く生活を立てなおして行かなければと思っているところです。
同じように、お子さんの誕生、新天地での新生活、転職、そして、身内の看病やご不幸などを経験されていらっしゃる方もいらっしゃると思います。私の経験から、是非、このレジュメをお勧めしたいと思います。そして、私のように後悔する前に、無理をしてでも十分にレジュメを活用して、早期に合格されることをお勧めします。
このレジュメは、私にとって、時間のない中、効率的な勉強を可能にする有力な武器になりました。2008年購入時は講座の内容を十分にまわすことができず、次の年は転職もあり受験を見送り、結局、レジュメを活用したのは購入後2年目の2010年だったのですが、このレジュメは、単なる有力な武器というだけでなく、他の受験機関のものとは異なり凝縮されている分、改正があっても影響箇所が少なく、長期の勉強にも活用できたように思います。一方、他の受験機関のレジュメは改正の影響が多岐にわたるため資料を一からやり直さなければ、既に無い規定を繰り返し読むことになるように思い、私の場合、このレジュメを基軸にして勉強しました。残念ながら十二分に活用する時間がない方でも、腰をすえて取り組める資料のように思います。
ただ、やはり、凝縮塾の本来の目的である短期合格への近道には、はやめにレジュメを十分に活用しておけば良かったと反省は隠せませんが、エッセンスの抽出による効果は長期の勉強にも重要だったのだと、自分では思っております。
私の拙い経験ではありますが、同じように苦学されている方々のご参考までに、キーワード凝縮レジュメを活用した勉強方法を記載したいと思います。
3.キーワード凝縮レジュメの活用法
多くの方々と同様に私も理系で、大学時代は、暗記を苦手にしておりました。大学時代の勉強法は、理論やロジックを覚えそれを応用するというもので、文言などについては覚えようとしませんでした。覚えるとしても、ロジックから連想される数式等位なものでした。このようにロジックを習得するのに、主にバイブルとなるようなテキストを何度も読み込みました。すると、テキストのロジックがビジュアル的にも記憶されて、定着していくということをしておりました。従いまして、使用したテキストを見返せば、ロジックがよみがえり、ロジックを思い出すと、テキストを連想するということをしておりました。
これに対して、弁理士試験の勉強において、私が一番戸惑ってどのように勉強して良いのかわからなかったのが、法律が毎年のように改正され、法文集もレジュメも毎年新しくなるという点でした。短期に集中できれば、法文集もレジュメも十分に使いこなせ、上記のような習得が可能なのでしょうが、私の場合そうもいきませんでした。
そんな中、何かしらのバイブル的なテキストになるものがないかと思っていたところ出会ったのがこの凝縮論文対策講座<本編>とそれに含まれるキーワード凝縮レジュメでした。本来的には、バイブルはあくまで条文と青本などにすべきなのでしょうが、量が膨大であるため、基礎ができる前に、それらが毎年変更されると、なかなか頭に入ってこず、毎年のように0ベースで学習しているような気さえしました。それは、他の受験機関が提供する、いわゆる基本レジュメでも同様でした。
これに対して、キーワード凝縮レジュメは、エッセンスだけが凝縮してあるため、容易に繰り返すことが可能でした。改正があったとしても、大部分のエッセンスに変更はないため、資料を一新する必要がなく、私にとってのバイブル的な存在として活用することができました。
私は、このキーワード凝縮レジュメを、いわゆるレジュメ(概要・要約)として活用しました。西原先生の凝縮論文対策講座<本編>を受講して、レジュメの各エッセンスの理解を深め、レジュメを繰り返すことで、理解した事項を思い出すという一連の作業をしました。それに加えて、更に、条文や審査基準、青本、基本レジュメなどを、キーワード凝縮レジュメを参照しつつ読みすすめ、理解した事項をキーワード凝縮レジュメの記載事項とリンク付けし、その後、短時間でキーワード凝縮レジュメを繰り返して、上記同様に理解した事項を思い出すということもしました。その結果、それまでザルのように素通りし、理解しては忘れを繰り返していた青本の記載なども、キーワード凝縮レジュメという適切な大きさの網で拾い上げることが出来たように思います。
また、同講座だけでなく、他の答練など様々な問題を解く毎に、言い回しや定型文をキーワード凝縮レジュメと比較し、時には、このレジュメに自分の書きやすい言い回しをメモしました。ただ、メモした事項を青本等で確かめ、より効率的な記載方法を考えると、結局、キーワード凝縮レジュメに戻ってしまうということが多く、いかに考えて作られたレジュメであるかを認識しました。
このような活用方法で、キーワード凝縮レジュメを軸として、他の勉強材料をその軸に関連付けていくことで、限られた時間の中で、忘れる事項を極力少なくすることができたように思います。また、論文試験前は、焦りや苛立ちなどから集中力がなくなりますし、膨大な量の資料を見返すことは至難の業ですが、このレジュメであれば短時間で全範囲を見返すことが可能なことも、大きなメリットになったように思います。
4.最後に
私の場合、このように、西原先生の推奨使用方法とは多少異なるかもしれませんが、それでも、非常に有効なツールになったと思います。このようなツールを自分で作るとなると、膨大な時間と労力がかかると思いますので、そのような時間や労力を費やせない方々に、是非、この資料をお勧めしたいと思います。ただし、本キーワード凝縮レジュメは、論文用であるため、論文合格後、口述試験では、早期からしっかりと青本を読まれることをお勧めしたいと思います。

受験歴:短答2回、論文3回、口述1回
職業:会社員(研究部門)
年齢:39歳
受講講座:凝縮論文対策講座<本編>プレミアムフルコース(文章講評)
1.はじめに
私は、仕事の都合等により学習時間があまりとれない制約のある環境において、凝縮塾の講座を活用することで4年目にして合格することができました。この合格体験記が、今後私と同じ様な環境のもとで合格を目指される方への参考になれば何よりです。
私の受験歴は以下の通りです。
・H20年度 短答:不合格
・H21年度 短答:合格、 論文:不合格
・H22年度 短答:免除、 論文:不合格
・H23年度 短答:免除、 論文:合格、 口述:合格
2.受験方針
まず短答対策に専念しました。理由は、ストレート合格に必要な日々の学習時間を確保できないと判断したからです。この方針では、短答合格年の論文は合格できる可能性が極めて少なくなりますが、翌々年まで論文に集中できるほか、短答だけでも合格することにより精神的に楽になります。
学習方法としては、定評のある受験機関の講座やテキストを利用し、多くの受験生が実践している学習方法をなるべく採用しました。基本問題や皆が対応できる問題を取りこぼすのは命取りになりかねないからです。時間の融通がつかないため通学講座やゼミは利用せず、もっぱら通信講座で学習しました。通信講座を中心に学習する場合は、独りよがりの学習方法に陥らないこと、モチベーションを維持すること、試験や学習方法に関する情報をできる限り入手することが重要です。
3.短答対策
他校の通信講座と市販のテキスト、過去問集を利用し、条文の趣旨や要件、効果を理解することに努めました。サブノートは一度自作しましたが、時間をかけた割には満足のいくものができず、結局使用しませんでした。最終的には、多くの受験生が行っているように、四法対照条文の空きスペースに書き込みをしたものをサブノート代わりとしました。長年受験生の間で実践され受け継がれてきた学習方法は、やはり優れています。試行錯誤している時間などない方は、そういった方法を取り入れるのが良いと思います。
短答対策では、細切れ時間を利用するなど、とにかく学習時間を確保することが重要です。1年目は学習期間4ヶ月で受験したため不合格でしたが、2年目はボーダーぎりぎりでしたがなんとか合格できました。
4.論文対策
1年目の論文本試験は予定通り(?)不合格でした。成績は、特実法:E、意匠法:F、商標法:Dと散々な結果でした。
2年目から本格的に学習を開始しました。年内は、他校の通信講座をいくつか受講し、論文の書き方や必要な知識の習得、本試験の傾向とレベルの把握、主要な判例のインプット等を行いました。さらに、青本や改正本、審査基準のほか市販のテキストを読み込みました。年明けからは、答練によるアウトプットを中心に行いました。しかし、インプット段階では理解した事項でも、それを実際に答案に表すことは思いのほか難しく、模範解答はもちろん優秀答案にも遠く及ばないレベルでした。その状況を打破する有効な手立てがなく、2年目も不合格でした。ただ、成績は、特実法:A、意匠法:A、商標法:Dでしたので、1年目に比べて実力は付いているようでした。
3年目は短答免除の最終年でしたので、背水の陣で臨みました。これまでの対策では不十分と考え、弱点の分析と強化に努めました。私の最大の弱点は、筆力がない上に記載が冗長なため、時間が足りず必要事項を十分答案に表せないという点でした。この弱点を克服するため、凝縮塾の『凝縮論文対策講座<本編>プレミアムフルコース(文章講評)』を受講しました。『キーワード凝縮レジュメ』は、たった29ページですが、本試験突破に必要な事項に絞り込まれ、各項目はそのまま答案に記載できるようコンパクトな表現にまとめられています。よって非常に実用性が高く、冗長な記載の解消に効果を発揮してくれました。実際、本試験でも幾つかの設問でレジュメ通りに解答することで記載時間を短縮し、その分の時間を他の設問の解答に回すことができました。また、『論文パターンレジュメ』により、初めて見る事例問題に対しても決まったフレームワークに落とし込んで解答することが可能になり、答案構成時間を短縮するのに役立ちました。これらのテキストは、ボリュームが少なく無理なく繰り返し学習できますので、極力暗記するようにしました。答練では、毎回の答案に対してA4用紙1ページ分の文章講評と、配点表が付いてきました。文章講評では、点数が伸びない原因や改善に向けたアドバイス等が詳細に記載されており、復習する上で大変参考になりました。また、配点表には、記載すべき項目についてその配点と得点が記載されていましたので、自分の答案を俯瞰することができ、項目ごとの出来・不出来が一目で容易に分かりました。記載できなかった事項はサブノートにまとめ、項目落ちを防ぐようにしました。これまでは、答練の模範解答をお手本としてそれに近づくよう努力してきましたが、自分の筆力では時間内に模範解答のような厚い答案を作成することは困難でした。時間内に書き切れるコンパクトな答案作成を目指すように方向転換できた点で、凝縮塾の講座を受講したことは有意義でした。その結果、3回目の挑戦で論文合格を果たすことができました。
5.口述対策
青本、審査基準、条文を中心に学習しました。時間の都合を考慮し、条文の暗記よりも青本と審査基準の重要事項やキーワードの暗記を優先しました。本試験では、法文集を参照することが可能ですが、青本と審査基準は参照できないからです。条文の暗記は、最低限法文集を参照せずに暗唱できる必要があると思われるもののみとしました。
口述模試はできる限り受けるのが良いと思います。本番では緊張のためとっさに回答が浮かばないなど、想定外の事態に陥ることがあります。このような場合の対処法を身につけるには、机上の学習のみでは不十分であり、口述模試を複数受けて場慣れすることが有効です。運に助けられた面もありましたが、無事一回で合格することができました。
6.おわりに
学習時間の確保が困難な方や通信講座しか受講できない方でも、一定の知識とスキルを身につければ合格できます。私の場合は、凝縮塾の講座を活用したことが最終合格できた大きな要因でした。最後に、受験生の皆様のご健闘をお祈り申し上げます。

受験歴:短答1回(平成22年)、論文2回(平成22年、平成23年)、口述1回(平成23年)
勉強期間:平成21年4月〜平成23年10月
職業:団体職員
年齢:32歳(合格時)
凝縮塾の受講歴:論文集中パック(プレミアムコース(文書講評))(平成23年2月〜4月頃)
口述模試(平成23年10月)
1.受講のきっかけ
平成21年4月から、独学で勉強していました。平成22年の試験で、短答式筆記試験に合格しました。しかし、論文試験は、選択式科目(著作権法)に合格しましたが、必須科目には合格できませんでした。
そこで、必須科目合格できなかった原因、それらをどのようにすれば解消できるのか、選択式科目に合格できた理由、を自分なりに整理した上で、勉強の進め方を考えることにしました。
必須科目に合格できなかった原因としては、
@ 練習不足。独学で勉強したいたため、答案練習会や論文模試に一切参加せずに、本番の試験を受けてしまったため、本番同様の緊張状態で書くという練習をしていなかった。
A 回答時間の不足。特に、特許法で回答する時間が圧倒的に足りないと感じた。
B 題意把握のミス。必須科目では、選択科目に比べ、事実関係が複雑であり、かつ、4問すべての題意を確実に把握した上で、答案を記載しなければならないため、答案練習会等を通じて自信ミスの傾向や対策を把握が把握できていなかった。
C そもそも、論文の添削を受けた経験が無かったため、論文試験答案の記載内容の方向性に自信が持てなかった。
一方、選択式科目に合格できた理由としては、
@ 必須科目の本試験を通じて、本番の緊張した状況下で論文を書くという経験を積んだ上で試験に臨むことができた。
A 記載時間の不足の対策のため、書き出しの数行の書き方を固定したことで、「どのように書くか」については、迷うことがなく、結果として時間に余裕ができた。
以上のことから、次のような対策が必要であると考えました。
@ 独学で学習していたため、「論文の書き方」が正しいのか、自分の癖を確認するために、同じ先生に添削してもらえるような講座を受講する。
A 論文を書くスピードを上げるため、この条文はこう書くといったよう型を決めて、迷わず、短い文字数で書けるような形で覚える。
B 本番と同一の状況で解き、答案構成等への時間配分や自分自身の書くスピードを把握する。
C 題意把握ミス防止のため、初見の問題を解き、ミスをした箇所を意識付ける。
これらのことを考え、論文試験の会場でもらった複数の予備校のパンフレットを集めて検討した結果、「同一の講師による丁寧な指導」、「キーワードを意識し、表現をコンパクトに書く」ということを掲げておられた、凝縮塾に興味を持ち、案内冊子を取り寄せ種々検討した結果、論文試験の対策に加え、口述試験に向けた対策もとれるよう、論文集中パック(プレミアムコース(文書講評))を受講することとしました。
また、論文試験の合格後、口述試験模試を受講しました。理由は、平成22年の論文試験向けの模試等を受講することなく本番に望んで、経験不足を痛感したためです。特に、口述試験は短時間であるため、問われていることに対しての回答が微妙に回答ずれた場合の切り抜け方や、パニックにならないための対処法を実践の場で練習したいと考え受講しました。
2.凝縮塾の講座について
(1)受講前の案内等
申し込み後、案内冊子がすぐに届いたことに非常に好感を持ちました。その後の、申し込みから代金の支払いまで、事務担当の方に非常に丁寧に対応いただきましたし、申し込み後も教材がすぐにとどきました。また、梱包も丁寧でしたし、答案提出用の封筒にあらかじめ切手を貼っていただいているなど、行き届いていると感じました。
(2)答案練習(プレミアムコース(文書講評))
講義では、論文で書かなければならない定義(差止等)、主体、客体、時期、手続の要件を書きつつ同時に当てはめを行い、記載量を圧縮するという技術が参考になりました。
答案練習の講評は、電話ではなく、文書での講評を選びました。電話講評で評価者から直接意見を聞いてみたいとの思いもありましたが、指摘事項を残しておきたいということからです。
A4一枚いっぱい、場合によっては、A4二枚に渡って指摘事項を丁寧に記載いただきました。
特に、次のような点が非常に参考になりました。
・ 定義から、要件、当てはめ、結論をしっかり記載する必要があるという点がわかった。
・ 書くべき定義や、要件は、どのように記載すれば、少ない文字数で過不足なく記載できるのかがわかった。
・ 当てはめについては、当てはめているつもりでも不十分であった点を指摘いただけた。
特に、添削指導は、大手の予備校と比べて非常に指導が丁寧であると感じましたし、大手の予備校では、採点者が毎回変わっていましたので、同じ先生に指導していただくことは非常に重要であると感じました。
また、考え方でわからない点を、メールで質問させていだきましたが、非常に丁寧でわかりやすい回答をいただきましたし、いただいた回答でわからない場合は、重ねての質問にも何度もお答えいただきました。この点も大手の予備校では、質問するたびに料金がかかるような場合もあるので、非常に受講者にとって親切であり、ありがたいと感じました。
さらに、仕事が非常に忙しく、受講期限までに答案提出できそうにありませんでしたが、その旨を相談したところ、期限の延長に快く対応いただき、助かりました。
(2)口述模試
受験生が落としていやすい箇所で、事前に押さえておかないと回答が困難な箇所を出題いただいたという点で、非常に意義がありました。
また、答えに詰まった場合に、ヒントを出していただき、ヒントに従って答えるという練習を積めたことが、試験本番でも非常に役に立ちました。
以上

〔受験歴〕
勉強期間 2002年〜2011年
受験暦 受験回数 合計9回
内訳 短答:7回、論文:4回(選択免除有り)、口述:2回
年齢 43歳
職業 特許事務所勤務
[凝縮塾の受講講座]
凝縮論文対策講座<本編>(プレミアムコース、電話講評)
1.1回目の論文試験
元々、弁理士の資格にはあまり興味がなかったのですが、特許事務所に転職してから1,2年目頃からクライアントからしばしば高評価を受けることもあったため、この業界に向いていそうだと思い、弁理士資格の取得を目指すことにしました。しかし、資格には元々興味もなく、モチベーションもそう高くはなかったため、4,5年ほどは漫然と適当にさぼりつつ勉強していました。それでも短答試験は5回目の受験でボーダラインぎりぎりの39点で合格しました。合格できれば儲けもの程度の気楽な気持ちで臨んだ初の論文試験の結果は不合格でしたが、その内容は、現行の評価方式で言えばAADで、結論としては不合格でも、初回にしては、あと一息という結果を得てかなりの手ごたえを感じました。
2.2回目の論文試験
短答に1度合格すればその後2回の短答試験の免除が得られる試験制度に変わった6年目は、短答にややウエイトを置いて勉強しました。その結果、短答は46点と余裕で合格し、2度目の論文試験に挑戦しました。しかし、その年は昨年と打って変わって、結果はBCDで惨敗し、自分でも出来の悪さに驚きました。ここまで悪い結果は自分でも予想外であったため、本試の問題や答案構成から再現答案を作成し、惨敗の原因を検討しました。その結果は、知識面の欠如の問題もありましたが、最大の原因は、アウトプットの仕方が場当たり的で安定していないことでした。また、冷静に昨年の結果やそれまでの答練の結果を振り返ってみると、やはり、昨年の結果は偶々自分にとって相性が良い問題に当たっただけだということに気がつきました。これはさすがにまずいと思い、今までのやり方を根本から見直すべく、色々と探していたところに、凝縮塾の論文講座を見つけて早速申し込みました。
配点を意識しつつ、一定の記載スタイルでコンパクトに効率よく答案を構成するという凝縮塾の凝縮論文対策講座<本編>は、無勝手流でその場しのぎで知識任せに答案を作成していた私には、目から鱗でした。今まで受講してきた答練では、採点された答案と模範解答とを突き合わせて、どこが間違えたのかを確認して知識面の欠落を補う作業が中心であり、逆に言えば、知識面の弱点崩し以外は殆ど行ってこなかったためです。
凝縮塾の論文講座では、得点は惨憺たるものでしたが、その点はあまり気にせずに、(1)配点を常に意識しながら書くこと、(2)模範答案に示される一定の記載スタイル(武道で言う“型”のようなものでしょうか・・)で書くこと、(3)キーワードを使ってコンパクトに書くこと、以上の3つに重点をおいて受講しました。また、西原先生とのマンツーマンの電話講評では、知識面云々よりも、題意把握から答案上にアウトプットするまでの自分の思考プロセス・答案作成プロセスのどこに問題があるのかという点に焦点を絞って、徹底的に質問し、それまでおざなりにしてきた知識面以外の自分の課題把握や弱点崩しを行いました。
また、講座が終わってからも、凝縮塾の論文講座の模範答案に示されるようなコンパクトでまとまりのよい記載スタイルを定着させるべく、1,2回程、模範答案の写経を行いました。写経は一見すると馬鹿馬鹿しい作業なのですが、答案構成は抜きで、答案に書くべき内容を如何に表現すればよいかということだけに集中するため、無勝手流の書き方に慣れていた自分にとってはかなり得るところが多ったように思います。これに加えて、論文パターンレジュメの内容も頭に叩き込んだ御蔭で、以降は、どのような問題に遭遇しても、何をどのような順番でどうアウトプットするかという点に関しては、答案作成中に迷い筆となることは大分少なくなり、アウトプット自体はかなり安定しました。
3.3回目、4回目の論文試験
3度目の論文試験は、結局ADAでまたも不合格ではありましたが、凝縮塾の講座の御蔭でアウトプット自体は安定しており、残りの課題は題意把握ミスによる得点のブレだけになりました。題意把握ミス対策については、答練の結果について題意把握の観点から何がまずかったのか定量的に分析して、弱点崩しを行いました。その結果、年明け当たりから題意把握ミスによる得点のブレも収まり、4度目の論文試験で合格することができました。
しかし、論文合格を勝ち得た年は、仕事が非常に忙しく、3月以降は週末と試験の直前以外は殆ど勉強できない状態でした。また、口述試験はそれまでは毎年9割は合格していたため、完全に舐めてかかっていたところ、不合格になりました(ちなみに、その年(2010年)は合格率が7割に急降下した年でした)。但し、口述不合格よりも痛かったのは短答免除が切れてしまい、次年度は短答を再度受験しなければならない点でした。
4.最終合格
しかしながら、3年前に短答合格の必勝パターンは確立していたため、口述試験にも配慮して条文の暗記にウエイトを置きながら3年前と同じやり方で勉強し、2011年度も47点と余裕で短答を突破しました。短答合格後は、昨年の徹を踏まないようにすぐさま口述対策に着手し、条文および趣旨の暗記にウエイトを置きつつ、口述ゼミにも参加して実戦をこなしました。その結果、9回目の受験でようやく合格することができました。
5.口述試験について
なお、2010年、2011年と口述の合格率は7割前後であり、以前のようなほぼ確実に受かる試験では無くなりました。口述試験はたったの30分間で、しかも短答や論文よりも極めて狭いピンポイントの範囲が出題される上に、面接官にも質問の上手い下手のばらつきがあるため、ある意味、短答や論文よりも運不運に左右される要素がかなり大きいように思います。このような不確定な要素の影響をできるだけ打ち消すには、満遍なく広く抑えておくことが必要だと思います。また、本試験ではかなり緊張するため、普段の口述ゼミなどでは本試験の5割増し程の難しさや出題量で、本試験以上の負荷を普段からかけておくことが必要ではないかと思います。
6.弱点崩しについて
短答試験では著作権や条約を捨て科目にして四法で勝負するという話もしばしば聞きますが、弁理士試験は選択試験を除いて科目選択の余地が無いため、基本的に得意分野を作ってそこで点を稼いで突破するという類の試験ではなく、如何に自分の弱点を効率よく埋めていくかが合格の鍵だと思います。
遅ればせながら、私は5、6年目頃から短答と論文について過去問や答練などで間違えたところだけをピックアップしてまとめた弱点崩しノートを作って、間違えた箇所を重点的に繰り返し何度も復習しました。このようなスタイルで勉強するようになってからは、短答では短答答錬・模試でしばしば50点を超えるぐらいに飛躍的に点が伸び、論文も答練では比較的高得点で安定するようになりました(なお、点が伸びるに従い、弱点崩しノートに書き込むことも段々少なくなってきます)。
短答は基本的に知識面の弱点崩しを行えば十分だと思いますが、論文は知識面以外に題意把握や、表現・記載の正確さ、コンパクトさ、答案構成などについても弱点崩しを行う必要があると思います。この点については、私は凝縮塾以外にも答錬の採点講評を積極的に活用しました。但し、採点講評を活用するといっても質の低い採点講評や定性的で曖昧な採点講評は、自分の弱点崩しに役に立たないどころか、時間の無駄・却って害になる可能性もあるため、答錬についても採点講評の質が高く、定量的評価も充実している講座を選んで受講しました。
後悔先に立たずではありますが、受験勉強を開始した早い段階から弱点崩しを徹底して行っていればもっと早く合格できたのではないかと思います。
7.最後に
短答の初回合格まで5年かかったのは自分の怠慢のためですが、その後、論文と口述でもたついてしまい、結果として、私は合格までに9年もかかってしまいました。その間、同じ論文ゼミで自分と同程度の実力を持った他の受験生が先に合格する一方で、私よりもかなり実力のある人が不合格になったりと、そのような様を見て試験には実力以外に運にも左右されるところがあるのかというのをつくづく実感しました。また、努力した分だけ単純に得点に反映される短答よりも論文、論文よりも口述の方が、実力よりも運の要素が大きいように思います。
もちろん、運よく早期に合格できればそれにこしたことはありません。しかし、勉強する場合は、運に頼らなくても合格可能性を如何に高めるかという点を常に念頭において、点が伸び悩んだり結果に行き詰まったりしたら、即座にやり方を徹底して見直して変えていけば必ず誰でも合格できる試験だと思います。
以上

受験年数13年、37歳
特許事務所所員
<短答試験>
短答試験はとにかく条文を読み込みました。最初は4法対照表に書き込むやり方をやっていました。これは情報の一元化という意味ではよかったのですが、書き込んだ内容ばかり読んで肝心な条文を読み飛ばしてしまう傾向がありました。そこで、まっさらな法文集を読み込むことに専念しました。この勉強法にしてから短答試験は落ちなくなりました。
著作権法や不正競争防止法については、勉強しても確実に稼げるまで到達できませんでしたので、4法で稼いでいました。4法は本当に条文が大事だと思います。 短答に合格するまでは5年を費やしましたが、短答に最初に合格した年は、短答のみの勉強をしていたわけではなく、3月までは論文をメインに勉強していました。短答に受かったことがないのに論文の勉強をメインにやるような環境に変えて、なぜか短答にも合格できるようになったのですが、これについてはどうしてなのかがよくわかりません。
<論文試験>
受験機関のゼミに複数所属し、答練も複数受けてかなり深くまで知識を持てることができました。しかしここで選択試験の壁にぶち当たり、ここから苦労しました。選択試験をやり過ぎて必須を落とすことがあり、必須をやれば選択がおろそかになり、必須か選択かのいずれかで落ちてしまうという非常にやるせない期間が続きました(当時はまだ免除制度はありませんでした)。そうこうしているうちに自分の必須のレベルも下降傾向になってしまったので、必須のレベルを上方修正させ、選択の勉強もおろそかにしないために凝縮塾の凝縮論文対策講座<本編>(プレミアムフルコース)を受講しました。複数のゼミや答練で出た論点をまとめて作った自作論文資料は膨大すぎたので、最低限かつ必要な情報が全て詰まった凝縮論文レジメに切り替え、論文はこれをメインに勉強していました。これによって論文については実力を合格レベルまで修正でき、選択については十分な勉強時間を確保できたので、2010年に論文、選択とも合格できました。
必須科目については何度も回せる資料を作成したことがよかったです。これは最初に作成するのに長時間を費やしますが、回し始めると結構覚えているものなので何回も回せるようになると思います。
選択科目についてはとにかく範囲となっている科目の参考書を1冊読み切って、何回も回すことだと思います。
<口述試験>
苦労した論文の合格で浮かれてしまい、口述の勉強をほとんどやらずに挑んでしまったため、口述落ちも経験してしまいました。口述の勉強は条文と青本を繰り返し読んで覚えることに専念しました。青本については青本に書いてある事項を自分なりに質問形式に書き換えて、これをみて青本に書いてある表現で答える訓練をしました。今年の口述で落ちるとまた短答からスタートになってしまうので、必死に勉強しました。条文はほとんど暗記し、試験前日にも暗唱した条文が本番で聞かれたのですが、やはり細部の部分で出てこなかったです。なんとかつなぎつなぎ言えましたが、口述試験の当日は緊張が入るので、普段から何も考えずに暗唱できるまで訓練することが大事だと思われます。これによって口述試験をようやくクリアし、晴れて弁理士試験に合格できました。
<凝縮塾について>
論文対策として活用させていただきましたが、凝縮レジメはとにかく必要且つ十分な事項が記載され、ほとんどの問題はこれで対応できると思います。気になる事項を付け加えて自分なりに改良すれば安心感も高まり、最高に有用な資料となります。そして答練で扱った問題も書くべき項目がしっかりしていました。解説を読めば大体その内容が理解できたため、私は質問があまりありませんでした。しかしプレミアムフルコースの電話講評では、自分が危うく解説レジメのみで誤って納得してしまいそうな事項を西原先生が適切に指摘してくださったため、その点を次に生かすと言うことでレジメに書き込むことができました。これにより、本試験前には短時間で回せる論文レジメが完成したように思えます。質問がない場合でも電話講評の時間は確保されるので、いろいろな相談ができてよかったと思います。通学形式の答練等ではおそらく毎回マンツーマンで講師の人と話せる機会を設けるのは大変ではないでしょうか。また、家庭の事情で通信講座しか受けられない時期だったのですが、通学のような雰囲気で受講できる電話講評付きの凝縮論文対策講座は私にとって特に有用でした。
<まとめ>
とにかく最適な受験機関や勉強方法を早めに確立し、これを信じて突っ走ることが合格への近道だと思います。そうしないと私のように長期間を費やすことになってしまうと思います。

受験歴:5年 (短答4回、論文2回、口述1回)
職業:会社員
合格体験記:
私が受験勉強を開始した平成18年度は、短期合格者がもてはやされていた時期であり、予備校の講座説明会でも短期合格についての秘訣などの説明が多くされていました。短期合格のためには集中して時間、資金を投入するのが必要条件ですが、当時私は長男が生まれたばかりで、集中して勉学のみに使える時間、お金が限られていました。そこで短期合格ではなく、5年程度を目安に合格を目指そうと、受験勉強を開始しました。幸いにも予定通り5年で合格できたのですが、今思うともっと効率的に勉強すれば、もう少し早く合格できたかもしれなかったなと思っています。
私は受験勉強を開始して3ヶ月目に、無謀にも短答試験を受験しました。運が良ければ受かるかもと淡い期待を抱いての受験でしたが、結果は21点と惨敗でした。無謀ではありましたが、受験の雰囲気を感じることができたこと、および自分の力不足を痛感し、本腰を入れて受験勉強を開始するきっかけになったことはよかったと思っています(皆さんにはお進めできませんが(笑))。
その後、論文に対する勉強の敷居の高さ、また短答に対する勉強のしやすさから、短答試験に合格する平成22年度まで、短答のみの勉強をしていました。しかしながら、これが非常に非効率であったと思います。私の場合、平成22年度の短答試験合格後に、ほぼ初めて論文試験および口述試験の勉強をしたのですが、その際初めて、短答、論文、口述すべてに共通して学べる事項が多くあることに気がつきました。特に口述試験で問われている事項は、特許庁が短答、論文、口述試験を通じて確認したい項目が、うまくまとまっており、試験勉強に必要な事項を効率的に理解できることに気がつきました。特に近年の論文試験では趣旨が問われることが普通となり、いまや3割が落ちる口述試験では、趣旨は当然のように毎年聞かれます。口述試験のための勉強である条文の要件、効果の理解は、短答試験にそのまま使えます。従って、特、実、意、商の条文を一通り学んだ後は、口述試験の勉強を一定期間行うことが、短答、論文、口述試験の勉強を効率的に勉強を行うのことができたのではと考えています。口述試験のための勉強のときには、家族の方などに試験官になってもらい、口頭で回答できるまでインプットを徹底すれば、さらに効果的です。特にすでに短答試験に合格し、論文からの受験生の方は、ぜひ早めに口述試験の再現答案を入手し、問われている内容および必要最低限のインプット項目を確認しておくことがよいかと思います。
とは言っても、初学者の方には口述のための勉強は敷居が高いという方(知識の定着が甘いと、短答の試験問題は解けても、口頭では全く回答できないでしょう)、あるいはまずは短答試験の合格、次いで論文/口述試験の合格と考えている方もいらっしゃるでしょう。その場合は、特、実、意、商の条文を一通り学び、全体が鳥瞰できた後のできるだけ早い時期に、凝縮塾の凝縮論文対策講座<本編>の受講をおすすめいたします。論文で確実に安定した点数をとるには、それなりに時間を要するからです。凝縮塾の講座は内容がコンパクトにまとまっておりますので、論文の勉強にとりかかりやすいと思います。特にキーワード凝縮レジュメにあるキーワードのうち、口述でも問われやすい項目のキーワードについては、優先して「正確に」暗記してください。このキーワードの暗記は論文では確実に点につながります。また一度口述の過去問にあたれば、どのキーワードが優先して覚えるべきものか確認できると思います。さらに、キーワードがスムースに口から出てくるまで暗記することは、口述試験対策にもつながり効率的です。
私は、凝縮論文対策講座<本編>のキーワード凝縮レジュメ、および講義ノートをA6のノートに縮小コピーして貼付け、通勤時間に講義を聞きながら、勉強をしていました。2009年の受講から2011年に合格するまでの3年間、聞き流しも含め、100回以上は繰り返し聞いていたと思います。
通勤時間以外は一般的な論文の問題にあたりながら、答案構成後の必要項目を記載する際に、キーワード凝縮レジュメあるいは講義ノートに記載のフレーズを利用させていただきました。
私が凝縮論文対策講座を受講したのは2009年でしたが、最終合格する2011年まで、キーワード凝縮レジュメおよび講義ノートは陳腐化することなく使い続けることができました。また質問がある場合も、受講から合格するまで、西原先生から丁寧な回答を迅速に頂くことができました。私にとって凝縮論文対策講座は、非常にリーズナブルで効率的な講座で大変助かりました。
最後にはなりましたが、本講座および西原先生には大変お世話になりました。おかげで合格することができました。どうもありがとうございました。
また受験生の皆さんも、短答試験では39点以上を、論文試験では各科目平均点より少し上を、口述試験では沈黙をせずに青本のフレーズの再現を行い、最終合格を目指し、頑張ってください。

1. はじめに
仕事を続けながら、凝縮塾の西原先生の指導等、周辺の方々のお力でなんとか今年最終合格を果たすことができたと感謝しています。本当にありがとうございました。
2. 最終合格まで
平成18年度 短答試験合格 論文不合格
平成19年度 短答試験合格 論文不合格
平成20年度 短答試験不合格
平成21年度 短答試験合格 論文不合格
平成22年度 論文試験合格
平成23年度 後述試験合格
3. 論文試験
(1) 凝縮塾受講前の勉強
受験機関の論文講座等を通信で受講していていました。採点結果はすごく出来がいい時と悪い時があり、何が問題なのかを全く把握できませんでした。どういう勉強方法をすればいいのかわからないまま、受験機関が発行しているレジュメを繰り返し、上述のとおり論文試験を突破するには至りませんでした。
今になって考えると、この当時の論文試験の勉強は全く意味がなかったと思います。もっと早く凝縮塾に出会えていたら、1、2年は最終合格を早められたのではと悔やまれます。
(2) 凝縮塾を受講したきっかけ
短答試験の免除資格を取得した平成21年の論文試験の結果は散々でした。前年に短答試験不合格となったことから論文試験の勉強をほとんどしていなかったことも原因ではありますが、論文試験の勉強方法が全くわかっていなかったからです。そのため、これまで受講していた受験機関の講座を再度受講しても論文試験に合格できる自信が全くありませんでした。そういう状態のときに凝縮塾に出会いました。
(3) キーワード凝縮レジュメ
キーワード凝縮レジュメに出会ったことは本当に驚きでした。こんなにシンプルなレジュメはありません。テキストが送付されてきた時、冊子のあまりの薄さに、こんなんでいいのかと思いました。ところが、西原先生の講座を受講して、このレジュメの中身の濃さに気づき、これを習得すればいいのだと納得できました。
キーワード凝縮レジュメのすごいところは、条文、青本だけでなく、審査基準、判例までが凝縮されていることです。中身の濃さに加えて、採点者の視点にたった整理がされています。このレジュメさえ完璧に覚えればいいという核心が持てましたので、このレジュメを何度も繰り返しました。なかなか読むだけでは覚えられなかったので、紙に書き写しながらインプットし、それを思い出しながら書き出すという作業を繰り返しました。講座をipodに入れて会社の行き帰りに何度となく聴き続けました。
このようにしてキーワードが定着してくるにつれ、これまで冗長だった論文がコンパクトかつシンプルになり、論文の採点結果は徐々に上昇しました。今になって思えば、それまでの論文は自分がよく知っているところの記載量が多く、曖昧なところは記載量が少ないという全体としてのバランスがない答案となっていました。それが何について記載する場合もコンパクトな記載になり、論文全体としてのバランスもよくなり、採点者にとっても読みやすい答案になったのだと思います。 一般的なレジュメは文章も長く、冊子も厚いので、覚えようとする意気込みが最後まで続かず、また繰り返し覚える気力も起こりませんでした。でもこのレジュメはコンパクトなので、苦手意識が発生しません。その結果、繰り返し覚える気になるところが優れていると思います。
最近の論文試験では事例問題に含めて定義趣旨が問われていますが、コンパクトにまとめられた定義趣旨を覚えていることで、あわてずに得点がとれる最低レベルでの定義趣旨を記載することができたと思います。
(4) 答案構成パターンレジュメ
3度も論文試験を受けたので、問題にパターンがあることは重々承知していました。でも、自分では体系的に整理できていなかったので、なんとなく答案構成に不安がありました。
答案構成パターンレジュメをインプットしたことによって、問題が、創造期(出願等)、形成期(中間処理等)、活用期(権利行使等)のいずれなのかによって分別できるようになり、答案構成のパターン選択に迷いがなくなりました。答案構成パターンをあれこれ悩む時間が不要となった結果、試験中は論点等に集中することができ、平成22年度の論文試験では、記載した答案をじっくり見直す時間さえ確保することができました。
(5) 論文作成と講評
私は講評を電話で受ける方式を採用しました。以前に受講していた受験機関の通信による論文講座では、わかってはいるものの、ちゃんと時間を測定した答案作成ができず、時間を超過して記載することが度々でした。
電話で講評を受ける方式を採用することで、そういう心の弱さに牽制をかけることができました。答案を送付後、比較的短期間で西原先生と時間調整して電話で採点結果について説明を受けますので、嘘はつけません。時間を正確に測って論文答案を作成することで、現実にどのくらいの分量を記載することが可能かを実感することができました。時間どおりに論文を仕上げようとすると、特許法だと答案用紙の表側のみか、せいぜい裏側にかかるぐらいまでしか記載できませんでした。この程度しか記載できないことで不安がありましたが、西原先生から分量として不足はないことや、長い文章よりも要件を漏れなくコンパクトに記載することの重要性を直接でご指導いただけたので、安心感を得ることができました。
フルタイムの仕事がある人は、なかなかまとまった時間をとることができないと思いますが、電話講評は遅い時間でも実施していただけるので、本当に助かりました。先生と直接話しができるというのは、非常にメリットがあると思います。
以上

受験歴:短答1回、論文2回、口述1回
年齢:30歳
職業:会社員
受講した講座:凝縮論文対策講座(スタンダードコース)
1.はじめに
私は平成22年の短答試験に合格しましたが、その年の論文試験は不合格でした。論文試験会場で配布されていたパンフレットで凝縮塾を知り、翌年の論文合格に向けて、秋から凝縮塾の凝縮論文対策講座<本編>(スタンダードコース)を受講しました。受講する決め手となったのは、凝縮塾の合格体験記でキーワード凝縮レジュメの評判が良かったことです。また、キーワード凝縮レジュメは、膨大な論点を29ページにまとめられており、最低限抑えておくべき論点を知る意味で有益だろうと考えていました。
凝縮論文対策講座<本編>を受講した結果、平成23年の論文試験及び口述試験に合格し、最終合格を果たすことができました。振り返ると、平成23年の論文試験で出題された多くの論点がキーワード凝縮レジュメに記載されていたため、キーワード凝縮レジュメを使用していた受験生は、結果的には効率的な勉強ができたと言えるのではないかと思います。また、私の場合、口述試験で、青本に記載されていない論点について問われたのですが、口述試験の直前に、念のためキーワード凝縮レジュメを見直していたため、キーワードを使って答えることができました。
このように、私にとってキーワード凝縮レジュメは、本試験合格のための非常に効果的なツールとなりました。
2.短答対策
過去問を繰り返し解くことをベースに勉強を進めました。論文の試験科目である四法は8割、その他の法域で6割得点することを目標として勉強を進めました。短答対策は、とにかく繰り返し過去問を解くことに尽きると思います。また、1〜2日前に条文を一通り精読することにより、知識に穴のない状態で試験に臨めたと思います。
3.論文対策
西原先生は、「キーワード凝縮レジュメの内容をとにかく暗記してください」とおっしゃっており、暗記しようとしてみましたが、なかなか暗記することができませんでした。そこで、暗記用のマーカーを使って、キーワード凝縮レジュメのキーワード部分のみだけでも確実に暗記することにしました。キーワード凝縮レジュメには、主な規定の定義・趣旨が簡潔にまとめられています。近年の試験傾向からすると、H22年の意匠法問題T、商標法設問(1)、及びH21年の意匠法問題Tなどのように、制度趣旨を詳細に説明させる問題が出題される傾向にあり、しかもこれらの問題の配点が比較的大きいことから、簡潔にまとめた趣旨の暗記は本試験では使えないのでは?と思っていました。そのような考えから、キーワード凝縮レジュメの定義・趣旨を暗記すべきかについて当初は半信半疑でしたが、レジュメの暗記が進んできたこともあり、これらの定義・趣旨も暗記していくことにしました。
また、キーワード凝縮レジュメには、主要な判例も取り上げられており、簡潔にまとめられていました。この中には、過去に出題されたことのある判例も取り上げられていました。近年の試験傾向からすると、同じ判例が繰り返し出題されることはほとんどないと考えていたため、キーワード凝縮レジュメにある判例を暗記すべきか悩みました。しかし、これらの判例が他の受験機関の答練で出題されたこともあり、キーワード凝縮レジュメでの記載に基づいてこれらの判例も念のため暗記していきました。
論文試験に合格した今となって言えることは、「キーワード凝縮レジュメを信じてよかった」という一言に尽きます。本試験の特許法では、予想とは逆に過去に出題されたことのある判例が再び出題されましたが、キーワード凝縮レジュメの内容を暗記していたので、余裕を持って回答することができました。また、その他にも、キーワード凝縮レジュメの記載を使って回答できる問題がありました。意匠法では、キーワード凝縮レジュメにあった簡潔な定義・趣旨を問題Tで活かすことができました。詳細バージョンのみしか暗記していなければ、時間内に簡潔にまとめることは困難であったと思います。商標法では、設問(1)などでキーワード凝縮レジュメの内容を使って回答することができました。
本試験では時間が非常に限られており、基本論点であっても思わぬ角度から問われるとその場で簡潔にまとめることが困難なことがあります。そのような場合であっても、キーワード凝縮レジュメにあるキーワードを最低限使って回答すれば、得点できる可能性が高まると思います。
4.口述対策
口述試験は、条文を正確に再現することを求められる傾向にあります。しかし、これに捉われ過ぎて、短答試験や論文試験で学習した事項をおろそかにすると、致命的となる場合があります。H23年の口述試験では事例問題が比較的多く出題されており、判例も出題されたことから、論文対策で使用したレジュメ等は口述対策でも有効であり、論文対策と同様に活用すべきと思いました。
私の場合は、口述試験の直前に、念のためキーワード凝縮レジュメを見直していたため、青本には記載されていない論点を、キーワード凝縮レジュメの内容を思い出して答えることができました。もし答えられなかったらその時点で不合格となっていた可能性が高いので、キーワード凝縮レジュメに助けられました。論文対策用に使用したキーワード凝縮レジュメは、口述対策にも必須のツールと思います。
5.おわりに
比較的短期間で最終合格することができましたが、凝縮塾の講座を受講したことが非常に良かったと思います。私の合格体験記が今後受験される皆様のお役に立つものとなりましたら幸いです。
以上